美術教育を通して
絵を描くヨロコビを
粘土をいじる楽しみを
言いかえれば生きるヨロコビを
実技によって楽しみながら体験し
美を愛し 美に感動する
より人間的な精神と人格を育み
望ましい生活の形へ導くことを目的としています。


子どもアトリエは1954年(昭和29年)故松浦正雄先生によって創設された、歴史と伝統を誇る美術教室です。

子どものお稽古ごとの中で、知育・運動・芸術があげられますが、昨今の不安定な社会状態から、それが知育に偏りがちになっており、子どもの精神的肉体的な成長に影を落としています。

私たちは、本来子どもの持っているきらきらした創造性を尊重し、もっと豊かに、もっと楽しく、感受性や想像力を広げる指導を心がけています。また、ものごとを一面的にだけでなくいろいろな方向から観察し、計画を立てて準備し、制作していくプロセスを大切にし、子どもたちが将来の道を自分自身で切り開いていける姿勢を育んでいきたいと考えます。


幼児期・児童期は、バーチャルな世界観ではなく、実際に自分で見て経験して考えて手を動かし、モノを作っていくことを、豊富に経験することが、人間力の基礎となり、将来社会の中での自分を発揮できる人を育成できるものだと確信しています。


教室は様々な学年が、席を同じくして制作しています。
それぞれの制作をみんなが見ることができ、学年の垣根を越えて吸収することができます。
アトリエの子どもの絵がその学年のレベルよりも高いのは、この縦割りの影響も大きいと思います。



絵画だけでなく工作・デザイン・陶芸・彫塑・版画・染織・油絵制作など、各学年に合わせた別々のテーマで進みます。それぞれのテーマは学年ごとに1年間のカリキュラムが組んであり、いろいろな素材・表現方法を学び、専門的な内容に興味を持って取り組んでいます。

月1回室内写生をしています。植物・生き物・果物・野菜・雑貨・楽器・季節のモチーフ等すべて実物を、色・形・大きさ・においが直接伝わる目の前において、「よく見て観察し表現する」ことを幼児期から取り組んでいます。


4年生からは油絵制作をします。みな意欲を持ってキャンバスに向かっています。難しいことはありません。少しだけ技術を覚えれば誰にでも描くことができます。新しい材料を使って新しい出来上がりを経験し、より一層の興味や追求を促し、精神的にも成長していきます。3年生以下の子どもは、油絵に憧れています。いつかはやってみたい!そう思って後ろから制作を見つめています。


年1回3月に京都市美術館別館で展覧会をし、皆の作品を鑑賞し成果を確認して頂きます。
自分の作品が美術館に展示してあることの喜びと満足感・達成感を感じてもらえます。

指導スタッフは、自分でも作品を制作し、美術教育に経験豊富なベテランばかりで、こどもたちの創造性を尊重し、もっと豊かに、もっと楽しく、感受性や想像力を広げていけるようアドバイスしています。

保護者の会(浅葱会)ではリクレーションや講習会などを催し、保護者同士の親交を深めています。ちがう学校の方々ともお友だちになって頂けます。

アトリエを巣立った子どもたちは、それぞれの世界で活躍しており、子どもアトリエでの子ども時代を懐かしみ、習っていたことを我が子にも同じように経験させるべく、二代目三代目の子どもが現在通われています。また京都の文化芸能を支える若手著名人たちも(茶道・華道・能楽・舞・京料理・京菓子)数多くこのアトリエで学ばれました。

開設62年。変わることなく子どもたちにしか作ることの出来ない、夢溢れる世界が今日も教室に溢れています。






【 上京児童美術研究所 子どもアトリエ 】
〒603-8145 京都市北区小山堀池町24-6
Tel/Fax 075-231-9426
電話受け付けは午後1:00~午後6:00まで
kodomo-atelier@gold.ocn.ne.jp



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